「サンディエゴだより(1)」 大柴譲治

むさしの教会の皆さま

主の平安。

6月1日(月)に成田を出発し、無事米国入りいたしました。出発に際しましてはいろいろとお祈りやお支えをいただき、ありがとうございました。

その日はHuntington Beachの田中良浩先生ご夫妻のご自宅に泊めていただき、レンタカーを借りて翌6月2日(火)にSan Diegoに到着。Huntington Beach からは1時間半ほどのところです。時差(こちらは日本より16時間遅くなります)にもようやく慣れつつあるところです。

こちらは日中は日差しが暑いのですが、海に近いためか朝晩は涼しくてカーディガンが必要です。少し奥に入ったら砂漠地帯はもっと暑く、山岳地帯はずっと涼しく、変化に富んでいます。

サンディエゴでの滞在先のStudio819は、University Avenue沿いのHilltrestという大変便利なところにあり、長期滞在型の、ホテルというよりも学生寮といった風の落ち着いた(少し古めの)鉄筋コンクリート地上七階地下二階建てのアパートです。神学生時代のルター寮を思い出します。私同様インターネットで探したのでしょう、日本語が通じるためか日本人の滞在者がかなりいます。24時間のセキュリティーチェックがあるのが米国らしいですね。すぐ横をフリーウェイが通っているのでにぎやかですが、二 -三日で慣れました。ホテルの一階ロビーでは無線LANで高速インターネットを使えるので快適です。ここで紹介してもらった日本のマーケットで昨日と今日で生活に必要なものは最低限手に入れました。

今日初めて、来週から訓練が始まるVItas Innovative Hospice Careに出向き、スーパーバイザーのJohn Gillman先生にお会いして打ち合わせをしてきました。立派なオフィスビルの三階フロアをまるまるオフィスとして用いていて、その規模の大きさにまず驚かされましたが、職員はなんと250人もいるそうです(チャプレンは7人)。もっとも250人のほとんどは訪問ケアのため外で働いているということでした。そのケアは東西南北80キロほどの範囲に及ぶそうです。Gillman先生は、雰囲気としてはデール先生に少し似ておられますが、カトリックの神父ではなく信徒で(たより巻頭言を訂正しておいてください)、サンディエゴにはすでに18年滞在して病院のチャプレンとして働かれたとのこと。Vitasは二年目で、「まだここでは比較的新しいメンバーなのです」とおっしゃっておられました。先生はサンディエゴにある州立大学でも教鞭を取っておられるそうです。

6月6日(日)は田中先生の復活教会で(日本語で)説教することになっています。そして6月7日(月)の8:30より、いよいよ研修が始まります。研修生は六人で、カトリックの神学生が二人、聖公会の神学生が一人、Church of Christの女性神学生が一人、教派に属さない女性神学生が一人、そして私(ルーテルの牧師)が一人と、むさしのだよりの巻頭言にも書かせていただきましたが、エキュメニカルなセッティングですね。そこにカトリック信徒のスーパーバイザー二人が加わって八人のグループで11週間を過ごします。覚えてお祈りいただければ幸いです。 まずは無事に渡米できたご報告まで。皆さまの上に祝福が豊かにありますようお祈りしています。   在主。

2004年6月4日

サンディエゴにて  大柴譲治
George J. Oshiba
from San Diego, USA
joshiba@mac.com

(インターネット版むさしのだよりへの特別寄稿)