「夏の東教区ティーンズキャンプ」 大柴麻奈・立山芙美子

2003年夏の東教区ティーンズキャンプ

東教区ティーンズキャンプ(中高生キャンプ)が8月4日~6日の間、銚子教会で催され、むさしの教会より中学3年の大柴麻奈さんと立山芙美子さんが参加しました。二人の感想文です。

 

「夏キャンに行って」 大柴麻奈

人数が少ないと聞いていた夏キャンのはじまりは、まさに、私の想像通りであった。「きっとこれからこの人たちと仲よくなるんだな」と思うと気分がはずんで仕方がなかった。しかしやはり最初から物事は上手くはいかず、すでに仲の良かった人達の間に入るのは、少し難しかった。

初日に分かれた私のグループには感じの悪そうな高校生と頼りなさそうな中1の男の子、そして前から知っていた中2の女の子がいた。来る時にいだいていた期待はうすれ、反対に不安がつのってきた。ちっとも笑わない高校生はいつもつまらなそうにしていたし、頼りなさそうな男の子は自分から何も話さなかった。

それが驚くことに三、四日で見事に変わり、あの高校生は意外におもしろく、男の子の顔は見るたびに笑っていた。強い日ざしの中で一緒に汗を流し、一緒に笑い、一緒に一つのものをみんなで作った。全てカンペキにはできなかったケド、私たちのできる限りのことをした。新しい友達を作り、新鮮な気分になり、今年もまた信仰のきざしが少しだけ見えた気がする。

 

「私にとって最高の夏キャン」  立山芙美子

使われていなかった銚子集会所を初めて見た時、とても汚いと思った。こんな所で五日間も生活するなんて、耐えられないと思った。何回かゴキブリが出た。私は別に、ゴキブリが嫌いなわけではないけど、ゴキブリと一緒に生活するのは嫌だった。

一番心に残ったのは、看板作りだった。みんなでアイディアを出し合って作った。看板はサビ取りからやった。私はその間、保育園に行っていた。私は子どもがあまり好きでないので、少し不安だった。でも、不安ながらも何とかやりとげた。

看板の完成は、本当に感動的だった。自分達だけで作ったものだから、心に残った。近所の人たちは、ゴミ捨て場と思ってたくらい教会っぽくなかったけど、サビ取りや草刈り、ペンキ塗りに看板が出来たおかげで、通った人が教会だということがわかるようになったと思う。

私にとって夏キャン五日間は最高だった。もう来年からは行けないかもしれないけど、このキャンプは思い出深かった。行けることなら、来年も行きたい。

(むさしのだより 2003年10月号より)