そよ風  秋田 淳子

えへっ…、車をぶつけてしまいました。
残暑が続く8月末のある晩のことです。気分転換に愛車に乗って、ミニドライブをしてみたくなりました。何となく気分が高ぶっていたのか、普段走ったことのない路地裏へ、レッツ、ゴー! 私が住むアパートの周辺は、元もと農地でいまや所狭しと家が立ち並び、迷路がぎっしり。考えもなくハンドルを切って入った先は、行き止まり。仕方なくバックしていたら…ゴン!…私の腰高くらいの鉄柱に、ぶつけてしまいました。

このことを友人に話したら、「エネルギーが、有り余っていたんじゃないの~。でも、あなたの不注意がむしろ助けとなって、鉄柱にぶつかることでエネルギーが発散されたのよ。相手が人じゃなくて良かった、よかった!」の御言葉。「そっかー、どうりで車をぶつけたにしては、私の気持はスッキリしているわぁ」と、ケ・セラ・セラ♪

内なるエネルギーをどう使うかは、わたし次第。言葉や態度で人を慰められるように、同じエネルギーで人を攻撃することだってできるのです。後者を避ける為に、私自身、まずは鉄柱にぶつかったのかも知れません…ね。

(むさしの教会だより 2012年 9月号)