むさしのだより「井戸端の戸」 こだわりとこだわりのなさと


阿佐ヶ谷か荻窪から成田空港へ行くとして、(1) 新宿か東京経由で成田エクスプレスに乗る(3280円)、(2) 日暮里経由で京成スカイライナーに乗る(2210円)、(3) 総武線で船橋へ行って京成に乗る(1340円)、などのコースがある。時間をいとわなければもっと安いコースもあるが省く。所要時間はいずれも100分前後で乗り換えの不便なことは大同小異、また列車本数は(3)が断然多い。

お金が乏しいので、いつも(3)にしているが、このコースを採る人をほとんど見かけたことが無い。一番人気になってよいと思うのに、これもみなさんの「こだわり」(辞書にいささかの事に理屈をつけて故障を言い立てることとある)か。会社や大学の海外渡航の多い同僚に話してみても、色々と否定材料を並べるけれど、論理的でなく、このコースを採った人を聞いたことが無く、皆さん高価なコースに乗っている。おかげでJR東日本は良い商売が出来ている。これなど罪の無い話ではあるが、人の心は理屈だけでは済まない。

それにしても変化の大きいこの時期に否定ばかり並べて道・時期を逸することがなければと思うのが、年寄りの杞憂でなければよいが。

(は)
 (たより2005年 2月号)