2-E. 結婚式が終ってから




(東教区出版部発行ブックレット『喜びごと悲しみごと』1976年 5月 1日より)
むさしの教会元牧師で、ルーテル学院大学元教授(牧会カウンセリング)
賀来周一牧師によるやさしいキリスト教冠婚葬祭入門です。




喜びごと悲しみごと

2-E. 結婚式が終ってから

結婚した二人は、たとえ相手が教会と無縁であっても、教会と関係のある生活の導入が必要となります。これは、結婚したからすぐというわけにはいきません。結婚前から、教会の礼拝とまではいかなくとも、牧師さんまではよく紹介しておくことです。それによって、教会に対する理解もだんだん増してきます。日曜の朝、片方だけ教会に行くというのはあまりよくありません。相手が自分の知らない世界にいることになるからです。できるだけ機会を捕えて相手を連れて来ることです。たとえ、相手が教会に悪印象を持ったとしてもかまいません。一度は必らず一緒に来て下さい。そこから、二人の教会生活ははじまります。おそらく、「お前は教会に行っているくせに、なんだこのざまは・・」と言い合うあたりから、夫婦喧嘩がはじまるかも知れません。でも、相手が教会を一応知っており、牧師さんを知っているなら大丈夫です。やがて、二人での教会生活がはじまるでしょう。