スオミの教会/日本のための熱い祈り  ヨハンナ・ハリュラ

 私の仕事を特に支えてくれている7つの教会の一つ、フィンランドのVEHKALAHTI(ヴェファカラハティ)の教会でも、10月6日は特別なお祝いのときです。そこで伝道のための食事会があります。普通フィンランドの教会では昼ご飯は無いけれど、このように特別なイベントのときは色々な教会で、昼ご飯やコーヒー・紅茶などが出されます。そして宣教師がその国で経験したこと、神様のことなどを話します。そのときの食事は、宣教師が働いた国の食事のメニューのこともあります。メニューが出来なかった場合は、例えば、日本のお茶とお菓子ということもあります。その国の美味しい、珍しい飲み物などです。そして今回ヴェファカラハティの教会の場合、食事会で集められたお金は日本の伝道のために捧げられます。私達のむさしの教会は10月6日、77年の記念日と75年の記念誌をお祝いします。世界の遠く離れているキリストの教会がこのように一緒に神様を礼拝し、感謝し、お祝いすることが出来るのは、一つのキリストの教会のすばらしい神様の賜物です。

 又、色々な教会で海外伝道のための色々な集まりとか、特に毎月二回海外伝道、例えば日本伝道の勉強会があります。そこで一緒に聖書を学んだり、宣教師達の手紙を読んだり、出来れば宣教師達の話を聞いたり、讃美歌を歌ったり、一緒に海外伝道と自分の教会のために祈ったりします。

 今年の三月にヴェファカラハティの教会は新しい集会室を建てることが出来ました。そこのお祝いの日に日本の掛け軸を贈りました。実はその掛け軸はその建物の一番いい場所に、皆によく見える場所に掛けられました。その掛け軸は日本とフィンランドのかけ橋のようなものになりました。皆はその掛け軸を見るとすぐ日本伝道とむさしの教会のことを思い出します、と聞きました。例えば10月6日の食事会のとき、フィンランドの皆さんがその掛け軸を見ると日本のことを思い出し、日本伝道のことを神様に祈って感謝します。

(2002年10月号)