いずみ教会共同体・修養会の報告    大森 はつ子

□ 期 日:2013年9月15日(日)礼拝後~16日(月/敬老の日祝日)午前中
□ 場 所:晴海・東京海員会館
□ 主 題:「もし、ルターが今のルーテル教会の牧師だったら」
□ 主題講演講師:徳善義和牧師
□ 参加者:47名
[内 訳]・市ヶ谷教会:浅野牧師、他28名、奈良部神学生 ・スオミ教会:吉村宣教師
  ・むさしの教会:大柴牧師、賀来牧師、他13名、中島神学生
□ プログラム:
 9月15日(日)開会礼拝、主題講演、グループ討議(5G)夕食懇親会
 9月16日(月)早朝礼拝、朝食、グループ発表、徳善先生のまとめ講和、閉会礼拝

【内 容】

① 徳善先生の講話をうかがい、ルターの私たちへのメッセージがあつく聞こえてきました。ルターは高級官僚の家に生まれ、ウイッテンベルグ大学の教授になったがエリートとして生きる道を選ばず、大学で教鞭をとりながら、忙しくお城の中にある「王の教会」や、街の「市民の教会」で牧師の代務者として説教をしていた。ルターが人々にこまめに書き送っていた手紙が残っている。うつ病の人には、「どうか聖書などは読まないで、楽しいことを考えるようにしてください」としたためている。

ルターの時代、聖書はラテン語で書かれていたので、高等教育を受けた人しか読めなかった。また、庶民はドイツ語も読めなかったため、朗読会を開き聖書の朗読を聴かせていた。また、当時のドイツは失業者が多く昼間からお酒を飲んで寝ている人が街には見られた。そんな光景を見たルターは「貧しい人々の救済」を生涯のテーマにし、民衆が歌えるように、詩篇、クリスマスの祈り、ペンテコステの祈りなどをドイツ語の讃美歌にしたり、新約聖書のドイツ語訳を発行したりして、ひたすら民衆の中に立ち続けた。

ルターの精神を引き継いだルーテル教会は誰のために活動するのか、私達は誰のために奉仕するのか改めて問うてみたい。

②グループ討議から
(5つのグループの主な意見を拾いました)
・最後まで他者に寄り添うのが教会の役割。
・ルーテル教会は、他教派からみるとバランスが取れていて、聖書をよく学んでいる。
・教会員は結構忙しいが、これが逃れられない宿命か。
・ルーテル教会は、内向けプログラムは充実。自殺、いじめ問題など外向けに対応しては。
・ルターは個々のことではなく制度的解決を実践した。今何をすべきか。

◎まとめ
いずみ教会共同体は活動をかさねるごとに、親睦は深まりつつあるように思います。台風の到来という予報にも拘わらず、多くの方が参加さしてくださいました。しかし、台風には翻弄され2時間早く閉会としたため、学びのタイム、討議のタイムは充実していましたが、遊んだり、雑談したりする仲良しタイムがあればもっと良かったと思います。

徳善先生からの課題もしっかり受け止めて、いずみ教会として力を寄せ合ってこれからの歩みを続けてまいりましょう。
往きも帰りも車を提供下さった方々、その他ご奉仕下さった方々にも心から感謝申し上げます。