むさしの日記(13)  ヨハンナ・ハリュラ

またもう一回イースターおめでとうございます。日本の自然は一番美しい季節にやっと変りました。今年の冬は普通より寒く長かったのですが、けれどもちょうどイースターのお祝いの時に、美しい自然が、日本でも現れました。フィンランドでも、もちろん雪はまだあるけれども、毎年イースターの時季に、初めの春のサインが出てきます。例えば鳥の歌声とか、明るい色とりどりの小さな花が咲き始める時季です。けれども不思議なことに、聖金曜日はだいたいいつも曇っているか、あるいは雨の日の印象が残っています。自然もこんな苦しい痛みの日に泣いていると、昔からフィンランドで言われてきました。そして四日間の連休があるので、町の様子はクリスマスみたいにすごく変った静かな様子です。いま私は少し慣れましたが、例えば日本で聖金曜日の日、町の様子は普通の様子で、自分の心がすごく苦しく感じます。

去年の秋から世界中の自然で、いろいろ大変なことが起こりました。世界中と特にアジアをびっくりさせた12月26日のスマトラの大地震が、ちょうどクリスマスのお祝いの時季に起こりました。そしてまた3月29日イースターのお祝いの時季に、200キロ離れて同じ地域に大地震が起こりました。また日本でも新潟と福岡に地震が起こりました。

 神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦
 苦難の時、必ずそこにいまして助けてくださる。
 わたしたちは決して恐れない
 地が姿を変え
 山々が揺らいで海の中に移るとも
 海の水が騒ぎ、沸き返り
 その高ぶるさまに山々が震えるとも。

 大河とその流れは、神の都に喜びを与える
 いと高き神のいます聖所に。
 神はその中にいまし、都は揺らぐことがない。
 夜明けとともに、神は助けをお与えになる。
 すべての民は騒ぎ、国々は揺らぐ。
 神が御声を出されると、地は溶け去る。

   万軍の主はわたしたちと共にいます。
   ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。

 主の成し遂げられることを仰ぎ見よう。
 主はこの地を圧倒される。
 地の果てまで、戦いを断ち
 弓を砕き槍を折り、盾を焼き払われる。

 「力を捨てよ、知れ
 わたしは神。
 国々にあがめられ、この地であがめられる。」

   万軍の主はわたしたちと共にいます。
   ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。   (詩篇46)

 (2005年4月号)