編集後記 「心のふれあい」 秋田 淳子

先日テレビで、歩いたり走ったりしたときに地面からの圧力を感じる義足や、物の温度を感じ取ることのできる義手をアメリカで開発しているというその様子をみました。

今まで義足で歩くことしかできなかった人がマラソンをしたりバスケットボールを楽しむようになったり、またその義手のお陰で、コップに入ってる飲み物の熱やシャワーの温度も確認することができて火傷することもなくなり、私たちが当り前のように日常で体験している感覚を取り戻しているというのです。

そして、何よりも印象に残ったのは、「妻と手を繋いだ時に、彼女の温もりを感じることができるようになって嬉しい」と語った人の言葉です。

今、私たちの身の辺りには物が豊かにあり過ぎるために、それを持っていても嬉しいとか楽しいという気持ちが薄れてきています。そのような中で、私たちの気持ちを本当に満たしてくれるのは人との心の触れ合いから伝わってくる、また、神様のいつくしみから溢れでてくる温もりなのかもしれません。