編集後記 「信仰の重力」 秋田 淳子

外出先から家に向う帰路…電車に乗っていたり、または車を運転している時…ふと、淋しい気持ちに陥る瞬間があります。それは、これだけ大勢の人の中にいながら知っている人が一人も居ないむなしさ、あるいは辺りがどんどん暗くなっていく心細さなのかもしれません。

しかし、次の瞬間に気持ちは「あぁ、早く帰ろう、帰りたい!」と自分を待っている家族やすぐにでも抱き上げたいカワイイペットへと集中し、私を我家へと一直線に導いていってくれるのです。

地球には重力というものがあって、全ての物体は地球の中心にその重力を向けて、存在し落下したりします。たとえ、私たちも違う国や場所、また異なった状況に立っていても、みんな地球の中心の一点に引っ張られて存在しているのです。(だから、人間は地球から落ちないの?)

同様に、私たちの思いも神様の一点に向って一直線に集中し、私たちの信仰も神様の一点から支えられているのです。

だから、たとえどんなことがあっても倒れることはありません。

(2001年 9月)