むさしの日記(6)  ヨハンナ・ハリュラ

帰ってから一ヶ月過ぎましたが、また少しフィンランドの旅行の話をしたいと思います。今年は5月にフィンランドに帰って、ちょうどペンテコステの礼拝に戻りました。たった3週間の旅行でしたが、とても楽しい大切な時期でした。今回の旅行の一番大きな目的は、父の70歳の誕生日でした。それは、フィンランドでは、人にとって人生の大きなお祝いの一つです。最近のフィンランドでは、家族の親戚の人が一緒に集まるきっかけが、いろいろな理由で少なくなってきました。そのため、親戚の人と出会うことは珍しいことです。父の兄弟は10人でまだ7人生きています。そして私達いとこは25人です。今回の父の誕生日パーティに、兄弟みんなと大勢のいとこ達が実家の隣の小学校で出席しました。それは皆にとても温かい良いパーティとなりました。そして私は大勢の親戚の人に久し振りに会い、一緒の時を持つことができ、とてもうれしい大切なことでした。

最近一つ大いに気が付いたことは、自分の家族のことと“私”の大切さです。自分の家族のことと“私”をしっかりと勉強すれば、そこに自分の人生を理解する鍵があると思います。この同じ旅行の時、私達の一番上のいとこの50歳の誕生日をお祝いしました。それも私にとって大きな出来事でした。また、私が堅信を受けた牧師先生の50歳の誕生日もありました。そしてまた、日本に帰る最後の日には、私の一番上の GOD CHILDREN (洗礼の時私が教保をした)の高校の卒業式がありました。高校の卒業式も本当に久し振りでした。そして、それもとても大切な喜びのお祝いの経験でした。今回の旅行は、楽しいお祝いの旅行になりました。そしてこのたくさんのお祝いのお蔭で、自分の人生を大いに振り返りました。たった3週間の旅行、けれども私には大きな影響があり、そして今も続いています。

私は5月8日に日本を出発しました。そして次の日に母の日があったので、そのお祝いが一緒にできたことも心から感謝したいことです。今回の旅行はとてもよかった。両親と話し合うこと、また、ママのおいしい料理を食べることができたことも、夢のようなことです。

いつ誰と最後に会えるかということは、私たち誰にも解らないことです。そのために、今、この時が、とても大切です。離れることはつらいけれども、会える意味と会える時は、すごく大切なことです。離れることがなかったら、新しく会えることもできないのですから。

主はこう言われる。
「さまざまな道に立って、眺めよ。
昔からの道に問いかけてみよ
どれが、幸いに至る道か と。
その道を歩み、魂に安らぎを得よ。」 (エレミヤ書6:16)

 (2004年7/8月号)