むさしの日記(8)  ヨハンナ・ハリュラ

もう9月の終りです。けれどもやっと秋の雰囲気に変りました。皆さんはどの様に今年のこの暑い、珍しい夏を過ごしたでしょうか。教会でも普通の秋のスケジュールに入りました。そしてそれ以外にいろいろな特別なプログラムも入っています。特に10月に三つのコンサートがあり、そして市ヶ谷教会とむさしの教会との合同の修養会もあります。また、私自身のスケジュールの中で、今年も秋のSLEY(フィンランドルーテル福音協会)の修養会があります。その他にも、フィンランドからの三つのミッションの集まりがあります。

9月19日の日曜日、教会で大柴先生の帰国報告会がありました。その中で先生のホスピスでの素晴らしい経験のお話がありました。そしてまた、四つのグループに分かれて意義深い話し合いが出来ました。とても素晴らしい一日の修養会でした。その日のお蔭で私自身が、ちょうど一年前の大切な時期を振り返ることが出来ました。一年前、父の弟が63才でテレビを見ている時に急に亡くなりました。それが私達の家族とハリュラ家全体にとって悲しい時期だったのです。けれども後で考えてみると、とても大切な時期になりました。そして私自身にとって意味深い時期になりました。

実は、父と特に母の実家が遠いので、あまり会うことが出来なくて、けれども父の実家のそばで夏を過ごしたので、私は父の弟の家族と特に親しくなりました。私の父方の祖父母も、母方の祖父母も、私がまだ15才くらいの時に亡くなりました。その関係で叔父さんと叔母さん達がとても大切になりました。特に父の実家に住んでいた弟の家族がそうです。実は父の兄が50才くらいで癌で亡くなりました。そしてよく覚えているのは、ホスピスへお見舞いに行ったことです。そこで私は母と一緒に、叔父さんの希望で、讃美歌を歌ったり祈ったりしました。今も忘れない、全然怖くない、明るい思い出です。

今、私の姉の子供と、私の兄の子供のことを考えると、私は“大切な叔母さん”になりたいと思います。私には叔父さんと叔母さんが11人いました。今も8人います。けれども、姉の子供には叔父さん叔母さんが3人、兄の子供には叔父さん叔母さんが5人です。それでも嬉しいことに、姉と兄の子供達は、叔父さんと叔母さんとの関係が親しい関係です。特に私自身が、一年前の時期と人生の歩みを振り返ると、親戚の人はみんなの人生の大切な人達です。

 子らよ、父の諭しを聞け
 分別をわきまえるために、耳を傾けよ。
 わたしは幸いを説いているのだ。
 わたしの教えを捨ててはならない。
 わたしも父にとっては息子であり
 母のもとでは、いとけない独り子であった。
 父は私に教えて言った。
 「わたしの言葉をお前の心に保ち
 わたしの戒めを守って、命を得よ。
 わたしの口が言いきかせることを
 忘れるな、離れ去るな。
 知恵を獲得せよ、分別を獲得せよ。
 知恵を捨てるな
   彼女はあなたを見守ってくれる。
 分別を愛せよ
   彼女はあなたを守ってくれる。
          (箴言4:1-6)

 (2004年10月号)