むさしの日記(11)  ヨハンナ・ハリュラ

もう2005年も2月半ばになりました。そして教会暦を見ると、もうレントが始まりますと、イースターは今年はもう3月27日です。本当に時間はあっという間に来ます。この間書いた後は、世界中にとって、そして私にとっても大きなターニングポイントがありました。2004年の12月26日は、大勢の人々にとって世界の終りの瞬間に見え、また、大勢の人々にとってこの世の中での最後の瞬間でした。その時この世の時間は残った人に対して止まってしまったように感じたかもしれません。この津波は世界中にとって、そして特にアジアにとって大変悲しいことでした。そして、どこに、どのくらい影響があるか、誰にも理解は出来ないかもしれません。けれども影響は大変大きいと皆理解が出来ます。どうしてこれが私にとっても大きな影響があったか、それについて少し書きます。

実は私の兄は、地震と津波の起こった時に、タイのプーケットにいました。幸いなことに兄は無事だったのですが、でも、話はこれだけではありませんでした。私にもプーケットに行く予定があったのです。もうチケットも払い、出発は27日の朝でした。けれども私は二週間前から不思議に不安になりました。行かないほうの気持ちが深く感じられましたので旅行をキャンセルしました。でもまだ兄の旅行について不安があったので、ちょうど25日、友達と一緒に兄の旅行の安全について祈っていました。けれどもこんなことになって本当に信じられない気持ちです。その時私と私達の家族に「新しい人生の時間」がまた始まりました。もちろん、感謝とうれしい気持ちで心が一杯になりました。けれども、よろこんでいていいでしょうか、心の中で声があります。たとえばフィンランドとスウェーデンには津波の被害によって悩みと苦しみの中にいる方がたくさんいます。そしてまた安否が分からない方がたくさんいます。フィンランド、スウェーデン、他のヨーロッパには地震や津波はあまりないけれども、今回のことはそこの国の人々にも大きな影響がありました。たとえば私は日本に住んでいます、けれども兄が先にこんな大変なことを経験しました。また最近のことを考えると、野口玲子姉の弟さんが、ずっと元気だったのですが、急に亡くなられました。大変悲しいことです。この悩みと悲しみの中にいる人々のために神様に祈りたいと思います。

  どうしたのか、海よ、逃げ去るとは
  ヨルダンの流れよ、退くとは
  山々よ、雄羊のように
  丘よ、群れの羊のように踊るとは。

  地よ、身もだえせよ、主なる方の御前に
  ヤコブの神の御前に
          (詩篇114:5-7)

  主を畏れる人よ、主に依り頼め。
    主は助け、主は盾。
  主を畏れる人を祝福し
  大きな人も小さな人も祝福してください。
  主があなたたちの数を増してくださるように
    あなたたちの数を、そして子らの数を。
  天地の造り主、主が
    あなたたちを祝福してくださるように。
          (詩篇115:11,13-15)

 (2005年2月号)