ナツメヤシ(ナツメシュロ) 池宮 妙子

 なつめやしの茂る町エリコ(申命記34・3)。なつめやしの町(士師記1・16 )。12の泉があり、70本のなつめやしが茂っていた(出エジプト記15・27)。詩編92・13。歴代誌下28・15。同下3・5。申命記8・8。士師記4・5。レビ記23・40。民数記33・9。列王記上6・29。ヨエル1・12。雅歌7・8。ネヘミヤ8・15。黙示録7・9。

 ナツメヤシの仲間(フェニックス属)は17ばかりありますが、聖地にあるのはナツメヤシの一種です。ココヤシに似た樹形で、10~25メートルもある高い一本の幹の頂きに、長さ2~3メートルの羽状複葉の葉を沢山つけます。雄花穂と雌花穂があり、一本の樹に年間15~25・のナツメ状のあまい果実をつけます。北部アフリカ原産。聖地には至るところに見られますが、昔はもっと沢山生えていたと前出の聖句によりうかがえます。