ウマ(馬)

 馬は中央アジアの草原地帯に発した古い家畜ですが、軍馬として用いられるうちに改良され発達してきました。

 ところが、イスラエル民族は多くの時代、馬を持たずに徒歩で戦い、エジプトを脱出した時も徒歩で、エジプト人は馬と戦車で追って来ましたが、神さまは『馬と乗り手を海に投げ込まれた』(出エジプト15・21)のです。そして 年間、荒れ野を旅して後、カナンの地に入り、ダビデの時代まで続きます。

 その後、ソロモンが『エジプトから輸入された……馬は一頭150シェケルの値が付けられた』(列王記上10・29)のです。

 しかし、馬を中心の軍備では平和をもたらすことは出来ず、『戦車を誇る者もあり、馬を誇る者もあるが、我らは、我らの神、主の御名を唱える』(詩編20・8)のです。

 そして、『見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者。高ぶることなく、ろばに乗って来る。雌ろばの子であるろばに乗って。わたしはエフライムから戦車を、エルサレムから軍馬を絶つ。』(ゼカリヤ9・9~10)と預言者に語らせています。

 この言葉の通り、平和の君イエス様は『二人が子ろばを連れてイエスのところに戻って来て、その上に自分の服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。』(マルコ11・7)のです。そしてエルサレムに入城されました。