イバラ(茨)

聖書では22種のヘブライ語とギリシャ語が用いられていますが、かなりの異論や意見の食い違いがあり、とげのある植物全体にあてはまる包括的な言葉で、数多くの異質の植物種に対して使われています。

「土は茨とあざみを生えいでさせる」(創世記3:18)
「悪人は茨のようにすべて刈り取られる。手に取ろうとするな。」(サムエル記下23:6)
「怠け者の道はふさがれる。正しい人の道は開かれている。」(箴言15:19)
「おとめたちの中にいるわたしの恋人は茨の中に咲きいでたゆりの花。」(雅歌 2:2)
「ほかの種は茨の中に落ち、茨が伸びてそれをふさいでしまった。」(マタイ13:7)
「そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ…」(マルコ15:17)

 新共同訳ではその他、出エジプト記、民数記、士師記、ヨブ記、詩編、イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書、ホセア書、ミカ書、ナホム書など旧約はあわせて35ヶ所。又新約ではルカ、ヨハネ福音書、ヘブライ書などあわせて13ヶ所に使われています。