イナゴ(蝗)

聖書には、すべてのものを食いつくしてしまうイナゴの大群が、あちこちに出て来る。又、このイナゴの大群を、町へなだれ込んでいく敵の軍勢のたとえにも使っている。このイスラエル地方を襲うイナゴの大群は、4~5月頃にアフリカで産卵し、それがアラビア、ヨルダン、イスラエルを経て、イラクへ行くという。イスラエルには、40種ものイナゴがいたといわれ、ヘブライ語の聖書には9種類のイナゴが登場する。

 レビ記11章によると、清いものと汚れたもののリストが出て来るが、昆虫の中で唯一、食物として良いものがイナゴである。イナゴは蛋白質とカルシウム、ビタミン類が多い。思い出されるのはバプテスマのヨハネの食べ物は『イナゴと野蜜』である。