編集後記 「春の明るさ」 秋田 淳子

私の通っている美容院にいつも明るく楽しく応対してくれるスタッフがいます。その人がシャンプーしてくれると、髪が生きいきと変わるのがわかります。きっと、その人から出るエネルギーが私にも伝わってくるからだと思います。

2月になって寒さの厳しい時季を迎えながらも、すでにどこかに春を感じます。前よりも、陽の光が明るく感じられます。そして、その明るさは元気な力を私たちの内にもたらしてくれます。それまで、抱えていた解決が困難と思えていた事柄やモヤモヤと心の内で悩んでいたことも不思議と軽くなってきます。寒い冬を越えて暖かい春を迎える喜びは、“光り”にあるのだと思います。その光を求めて今まさに土の中から、また深い眠りから多くの命が動きだそうとしています。

天地創造のときに神さまがまず初めに「光あれ」と言われたその瞬間、この世に誕生しようとその時を待っていた数え切れない多くの命にエネルギーが与えられ、そのエネルギーはいまを生きている私たちにまで繋がっているのです。