「春の日の目覚め」 秋田 淳子

まだまだ空気は冷たいけれど、大地から春の息を感じます。まだ何となく日差しは眠そうだけれども、光の中に春の日の目覚めを感じます。

園芸を学んでいた短大時代、冬の寒いある朝のことです。吐く息が白い中、農場に立った私の足元をよくよく見ると…土の中から小さなちいさな野菜の芽が、あちらこちらから出ていたのです。それも、朝露に凍てついたままで・・・

寒いからと、たくさん着込んでいる自分とはあまりに対照的な、その健気な芽吹きの姿を目の当たりにした私は、大きな衝撃を受けました。生きているのです。たとえ凍っていても、小さな命は、生きているのです!

私たちの命は土に播かれたら見えなくなってしまう種の様に、小さくはかないものです。しかし、その種が土や雨や太陽に育まれていくように、私たちは地上での多くの恵み…何よりも、神様の救いによって生かされているのです。

ハッピー、ハッピー、イースター!

-むさしの教会だより 2012年3月号-