「神の小羊」




『むさしの教会とシンボル』 文と絵 青山 四郎

(むさしの教会文庫 1980年 4月20日発行)
むさしの教会元牧師の青山四郎牧師による文章です。

「むさしの教会に出入りしておられても、意外に皆さんが御存知ないことが多いのではないか
と思いますので、気付いたことを書きならべてみることにしました。御参考になれば幸いです。」




聖卓を見て下さい。正面に山本常一先生の刻んだ「神の小羊」が、テラゾーで磨き出されています。

これは昔から、たくさんの美術作品にも出てくる救い主キリストのシンボルです。ヨハネ1:29の「ヨハネはイエスが自分の方に来られるのを見て言った、“見よ、世の罪を取り除く神の小羊”」から来ています。

羊が十字架の旗をかついでいるのも、世の罪のために十字架にかかられたことを示していますし、同時に勝利のしるしでもあります。聖餐卓のシンボルとしては、一番適していると思います。

「神の小羊」は、ラテン語で Agnus Dei と言いますので、一般にはこのシンボルをアグヌスデイと、ラテン読みをしています。