フィンランド共和国紹介

 みなさん、こんにちは。ヨハンナ・ハリュラです。今月からシリーズで、私の国フィンランドについて皆さまにご紹介いたします。どうぞ、お楽しみください!

 まず第1回目は、フィンランドの国の全体像についてです。

 フィンランドは、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドと同じスカンジナビアの国で、ヨーロッパの中でまたEUの中で一番東に位置し、ロシアと隣接しています。1917年12月6日に、ロシア帝国より独立。白地に青い十字のフィンランドの国旗は、1918年に制定された法律で公式の旗となったもので、「祖国の湖の青さと雪の白さ」とある詩人が1840年に詠んだ詩に象徴された色使いとなっています。公用語は、12世紀から16世紀にかけてスウェーデン領下にあった影響もあって、フィンランド語とスウェーデン語の2カ国語です。首都は、皆さんご存知のヘルシンキです。

 国土は北緯60度と70度の間、それは日本で言うと北海道の北、サハリンよりもっとずっと北あたりに位置していて、その内1/3は北極圏内にあります。面積は、日本の面積から四国を引いた位の大きさの約34万平方キロメートル。その中に、世界で一番多い約19万の湖を保有し、国土の69%を森林が占めています。そして、人口は東京都の半分より少ない約510万人で、国の南三分の一に住んでいます!

 国の宗教はルーテル教会で、国民の86%が信仰しています。

 政治体制は、議会制民主主義の一院制。大統領は6年毎に直接選挙で選ばれ、昨年2月に選ばれた史上初の女性大統領はタリア・ハロネンさんです。国会議員200人は4年毎に普通選挙で選ばれます。現在200議席の内、女性は74人。18人の閣僚の内、7人が女性です。

 また、通貨の単位はフィンランド・マルカ(FIM,MKなど)。2000年10月現在1マルカ=17円です。来年よりユーロ通貨に統一されます。 1999年現在、日本からフィンランドへの輸出総額は1531億円。フィンランドから日本への輸出総額は882億円。

 私たちの国の言葉でフィンランドを「スオミ」といいます。それは、私たちの国の名前と私たちの言葉を指します。これからこのシリーズの中でフィンランドのことをスオミと呼んでまいりたいと思います。

(2001年 3月号)