ザクロ   池宮 妙子

 聖書には旧約に30回も現れ、ヘブル語ではリモン。地名化、人名化している場合もあります。サムエル下4:2。民数記33:20。ヨシュア19:7、13。列王記下5:18など。

 ザクロとしては、サムエル上14:2。ヨエル1:12。雅歌4:3。エレミヤ52:22-23。出エジプト28:33ー34。列王記上7:18。列王記下25:17。歴代誌下3:16。民数記13:23など。新約には一回も名前が出ていません。

 夏の修養会へ行く途中に、大きな実を沢山つけたザクロ樹をアチコチで見かけました。

 日本は花木として庭に植えられますが、小アジアの原産地に近い聖地では、既に2千余年前から果樹として大量に栽培されていた由。

 晩春に朱赤色の花が開き、果実は センチ位の黄赤色で、熟すと厚い皮が裂け、赤い種子の塊が現れます。この果肉はソロモンの時代から清涼飲料や氷菓子を作るのに広く用いられ、生のままで食用としたそうです。

 昔の言い伝えによれば、ザクロはエデンの園の「生命の木」で、そのために初期のキリスト教徒の美術の中では永遠の生命のシンボルとなりました。むさしの教会のステンドグラスの右の植物はザクロです。

(99年 9月)