むさしのだより「井戸端の戸」 旅に想う


3月、4月と関西や東北に旅行した。新横浜から京都迄2時間、東京から青森迄5時間などというと古い人間にとっては旅行というよりSF的な空間移動といったほうが良いような気がする。窓の外を見ても、近くの景色は飛んで見えず遠くの山々ばかり。ところが奥羽本線鷹ノ巣から角館にいたる秋田内陸縦貫鉄道では2輛連結のディーゼルカーで卓を囲むサロンシートがあってのんびり座れるし、窓の外の景色も、ゆったり流れる川それも護岸工事などしてない自然のままの姿で、サクラ、ウメ、コブシ、ツツジ、水仙などが一斉に咲いているのが眺められ、山あいの小川のほとりにミズバショウを見つけたりして、旅らしい旅を満喫できた。

イエスさまの旅、パウロの旅はどんなだっただろうか。いまだに戦火が収まらないパレスチナの地に思いがとぶ。聖書を読むとついイスラエルという言葉に親しみを覚えるが、創世記の時代からイスラエルと争っていたペリシテ人の地(パレスチナ)は、第二次大戦後も同じだが、移住してきたアブラハム(ユダヤ人)より前から彼等が住んでいた事実を忘れてはならない。(創世記、士師記など参照)(は)