むさしのだより「井戸端の戸」 夢のような三日間

5月連休に第12回全国伝道セミナー(伝セミ)が催された。実行委員長として関わり、昨年5月から1年間、伝セミのことが頭の片隅を占めていた。常に、伝セミの《幻》を見ていた。毎月、実行委員会があり、その間、アイデアを練ったり、メールのやり取りなどがあった。実行委員会全員で準備し、アイデアを出し合ったが、それでも一人で悪戦苦闘したことも一度ならずあった。また、会社やむさしの教会の仕事と重なって、心の中で悲鳴を上げたこともあった。

準備期間中、伝セミの幻は実行委員たちの心の中だけに存在した。ところが、参加受付を開始し、参加予定者が増えてくると、伝セミは否応なく実行委員会だけのものでなくなって行った。そして、遂に初日を迎え、オープニングを総合司会者(MC)に託した時、伝セミは準備した者たちの手を離れ、皆のものになった。プログラムの中で最後まで詰め切れない部分が残っていたが、蓋を開けてみると、スペシャルゲストの山北先生をはじめ、人に恵まれ、準備し得たものを超えた結果が与えられた。連休前後のぐずついた天気の中、伝セミの3日間が素晴らしい快晴に恵まれたのは、神様からのプレゼントとしか思えなかった。「最後はこうやって仕上げるのだよ」と神様が見せてくれたように思う。《夢》のような3日間だった。

伝セミから戻り、ペンテコステの聖書日課。「若者は幻を見、老人は夢を見る」(使徒2:17)

(い)
 (たより2005年 6月号)