むさしのだより「井戸端の戸」 庭のゴーヤ

ゴーヤの苗11本を植える。ウチの奥さんがもらってきたもの。ゴーヤが支えられるように麻ひもを2階から張る。ゴーヤは最初は遠慮がちに伸びていた。日がたつにつれ伸びは速くなる。枝分かれもする。これも伸びる。

6ないし7センチごとに一枚の葉を出す。そこに細いツルと花をつける。このツルがおもしろい。ぐんぐん伸びる。手近の物を探して、近くの植物の茎でも葉でも、触れた物に巻き付く。手当たり次第である。

ツルは先端に目があるように物を探る。ツルは細く傷つきやすいが、しっかりと巻き付く。他の植物に巻き付いた時は、そっと外して麻ひもに導く。ゴーヤの生命を感じる。

庭のゴーヤを見るたびに、大地がはぐくむ植物成長の神秘を思う。そこに神のみわざを実感するこの頃である。

(た)
 (たより2009年 7月号)