「JELA米国ワークキャンプに参加して」 大柴翔・森奈生美

米国ワークキャンプの思い出
大柴 翔、森奈生美

7月24日~8月7日のJELA主催の米国ワークキャンプにむさしの教会から大柴翔君(高校2年)と森奈生美さん(高校1年)が参加しました。
大柴 翔
このキャンプは、全米にいるティーンズ(12才~18才)のクリスチャンが一カ所に集まってみんなでなにかしら問題を抱えている家を修復していくというキャンプ。一つの家を一緒に直すグループをCrewと呼び、そのCrewはみんな歳も違えば住んでるところも違う、みんな最初は知らない人同士でもちろん1Crewに日本人は一人。そうして一週間あまりを一緒に過ごして、一緒に神様の事を考えて共に成長しようというもの。

僕にとってはこのキャンプは二回目の参加だった。一回目は僕が中一のころ。正直、わけわからずにただ「楽しかった」で終わったキャンプだったような気がする。だから今回再びこのキャンプに参加しようと思った。

キャンプ初日、Crewと初めて会って話をする時、少しみんなの話している事が分からなかった時、となりの女の子が最初に話しかけてくれた。その子とはお互いに母親が韓国人という事もあって韓国語という共通の話題が出来て話が出来た。その後はみんなと話せるようになったけどきっかけはそのNinaっていう子。本当に感謝している。その後はみんながゆっくり丁寧に英語を話してくれている気がして嬉しかった。(その時のみんなの話から、エミリーは38歳で子供が5人いると知ったが、後日、エミリーは20歳で未婚、あれは聞き間違いであったと判明!笑)でもなんだかんだ言ってCrewとは上手くやっていけた。またプログラムで心に残ったのは火曜日の夜プロのテーマである「赦し」と木曜日のステーション、それからKevinと一緒に歌を歌った事。

火曜日の赦しでは少しショッキングなドラマを見た。そのドラマの内容は、全世界でウイルスが広まっていて、ある1人の男の子の命を捧げないと全世界の人々も助からないというもの。映像がリアルで怖かったが、でも神様もこうやって死なれたと思うとやはり考えさせられるものだった。

そして水曜日には、出し物として頑張って練習してきたパラパラと、歌を歌った。その時と個人的にお祈りをした時、その二つの歓声はすごかった。とくに、 Kevinっていう音楽リーダーはかなり日本語の歌に感動したらしくその後もKevinと日本人で集まって日本語のShout to the Lordを歌ったりして、Kevinはそこでも、いまにも泣きそうになり、「もういい、終わりだ」的な感じで終わり、ちょっとかわいかった。でも最後の夜、自分のTシャツに日本人グループのみんなのサインをもらって「事務所に飾るんだ」と聞いた時に、こんな僕たちでも一人の人の心にこんなにも残る事が出来る、ということに感動した。

このキャンプの経験で僕は本当に人生が変わった、というか変わると思う。考え方や感じ方、もちろん神様に対しての関わり方もかなり変わっていると思うが、いろんな事が見えたおかげですごく大きな体験をして、人間的にもすごく変わったと思う。辛い事もたしかにあった、言葉の壁、疎外感、自分の前ではあまり笑わない子が、他の人の前でゲラゲラ笑っているのは結構ショックだった。でもそれでも思ったのは、積極的に、自分から、進んで行動する、というもの。そのおかげで本当に多くの人から愛されたと思える。この2週間を通して僕は、もっと世界を見てみたい、もっといろんな人と話してみたい、もっと神様と共に歩みたいと強く思った。それをこれからの生活でも忘れないでいきたい。
森 奈生美
一ヶ月ちょっと前はアメリカにいたんだなあと思うと、不思議な感じです。あの2週間は日本での日々とはまったく違う、特別でそしてとても大きな2週間でした。ホームステイ先だったミネソタの人たちは優しくておもしろくって、心から歓迎してくれてとても感謝しています。アメリカの暖かさを感じました。

キャンプが始まってすぐ、同い年くらいの人たちがたくさんいるその空気に、「すごい楽しそう!!だけどこの英語力はきついだろうなあ」と思いましたが、ワーク中、listeningが全くできない私を同じグループの子がいつもケアしてくれて、荷物運びも毎朝誰かが手伝ってくれて、最後の方になると知らない女の子達ともふつうに立ち話で盛り上がれる程になれて。最初からもっといろんな子に話しかけとけばよかったなぁ、なんて。言葉ができない自分へのイライラはずっとあったけど、それを軽く越える程楽しかったです!

キャンプ中は毎日三回のディボーションプログラムがありました。すべてを理解しきることは難しかったけど、それでも自分なりに考え、話を聞いて、いろんな事を感じました。これからはもっと深く神様といっしょに歩んでいきたいと思うようになりました。キリスト教がとけ込んでいるのを肌で感じたし、そんな環境とは全然違うけど、日本でも常に忘れずにいられたらいいなと思いました。

一緒に行った日本人メンバー&スタッフさん&佐藤先生とは2週間ずっと同じ時間をすごしたわけで、皆で乗る移動ワゴンがとても楽しくて、同じ経験して考えて、皆で分かちあって、時には元気づけてもらって…本当にみんなと行けてよかったです。たくさんの経験が、新しい考え方を教えてくれました。二週間の様々な出会いがどれも最高の思い出で、ただの思い出じゃなくてこれから(今も)私を支えてくれる物であり続けるんだと思います。送り出して見守ってくださった方々、心からありがとうございました。

(むさしのだより2007年9月号より)